2012年9月26日水曜日

クロスバイクについて(Specialiced編)


友人がクロスバイクの購入を検討しているので、メーカーごとのクロスバイクのラインナップについて調べてみることにしました。

とはいえ、
クロスバイクは元々MTBにオンロード用のタイヤを履かせて整地走行性能を高めたものなので、MTB寄りのものがあったりロードバイク寄りのものがあったりと様々です。メーカーごとに味付けも違いますし、そのあたりが分かるようにまとめられればいいのですが、自分の文章力では難しいかもしれません。

友人は週末にある程度距離を走りたいと言っていますが、日本は地形的に起伏が多いので、ロード寄りにするかMTB寄りのモデルにするか選択が難しくなっています。

平地を走る際はロード寄りの方が良いと思いますが、坂や峠を走る際はMTB寄りのモデルの方が軽いギア比を使用できるので向いています。そのため、どこを走るのかちゃんと想定しておかないと車種選定で迷うか、買った後に後悔することになると思います。

◆Specialized
今回はアメリカのメーカー、Specializedについて調べてみました。ちなみにこのエントリは2012年9月時点の各メーカーの公式HPを参考にしています。

クロスバイクはSIRRUS、VITAの2種類がラインナップされています。SIRRUSが男性用、VITAが女性用とのことです。友人は男性なのでSIRRUSですね。

SIRRUSには以下のようなグレードが存在しています。
 ・Sirrus Sport \59,000 アルミ 3×9速 700x28c アルミフォーク
 ・Sirrus Elite  \72,000  アルミ 3×9速 700x28c カーボンフォーク
 ・Sirrus Comp \90,000 アルミ 2×10速 700x28c カーボンフォーク 可変ステム バーエンドバー
 ・Sirrus Expert \115,000 アルミ 2×10速 700x28c カーボンフォーク 可変ステム バーエンドバー
 ・Sirrus Limited \190,000 カーボン 2×10速 700x23c 可変ステム バーエンドバー Zertz搭載

ハイエンドモデルのLimitedはカーボンフレームなんですね。俺のRFA5より高いとかw

カーボンフレームに加えて衝撃吸収用のZertsが使われているので、走り心地はかなり良いと思います。タイヤもロードバイクで主流となっている23c幅のものが使われています。はっきりとした定義はわかりませんが、これはフラットバーロードってヤツなのでは…?

ちなみにExpertまでで使用されている28c幅のタイヤは一般的なクロスバイクで主流となっているタイプです。気になるのは23cとどう違うのか、ということですね。

当然のことながら重さが違います。太いほうが重いわけです。重いと加速性能などは落ちますが、その分パンクなどに対する耐久性は向上します。

また、一般に接地面積が少ない23cの方が転がり抵抗が軽いと言われていますが、全く同じ条件下では太い方が転がり抵抗は軽くなります。これは太いタイヤの方が細いものよりも荷重がかかった際の変形量が少ないためだそうですが、詳しくは分かりませんw

(28cと比べたときの)23cの特性を箇条書きにするとこんな感じでしょうか。
 ・転がり抵抗が大きい
 ・段差や溝に弱い
 ・路面の状況がダイレクトに伝わる
 ・軽い
  →漕ぎ出しが軽い
  →加速するのが楽
  →坂などが楽
  →高速域での速度維持が難しい
  →最高速が向上する
 ・細い
  →高速域での空気抵抗が少ない

漏れがあるかもしれませんが、要するに路面状況が最高なら23cの方が良いということです。ただ、そこまでコンディションの良い公道は滅多にありません。

耐久性が高い28cの方が安心して走れると思います(それでもパンクする時はしますけど)。個人的には25cあたりが中庸な性質を持っていてクロスに向いていると思うんですけど、Specializedのラインには25cモデルは無いようです。


ちなみにクロス乗りの中にはタイヤを28c→23cに変えている人が結構いるようです。スポーツバイクは早く走る爽快感が醍醐味なので、そういった方向に向かっていくのでしょう。

Limitedは20万近い価格なだけあって、それに見合った性能を持っているクロスといえます。が、初めてのバイクに20万も出す人はそうそういないでしょう。必然的に下位モデルを検討することになると思います。

Compより上のモデルには、外見的な変化はほとんどありません。各部パーツが高グレードになっていっているということです。つまり軽くなっているのだと思いますが、Specializedの公式アナウンスには重量は含まれて居ないので正確なところはわかりません。

Limitedには上に挙げたようなはっきりした差別化があるわけですが、CompとExpertにはどのような違いがあるのでしょうか。
パーツのグレードの違いの他にはっきりした差はギア比です。どちらもSRAMのものを使っているのですが、CompではMTB用のPG-1030を、Expertではロード用のPG-1050を使用しています。

・Comp
 F:48-34T
 R:11-36T 10S(11,13,15,17,19,22,25,28,32,36))

・Expert
 F:50-34T
 R:11-32T 10S(11,12,14,16,18,20,22,25,28,32)

最も低い(軽い)ギア比はComp0.94/Expert1.06になります。そのため、坂なんかではCompの方が楽なのでしょう。ただExpertの方が軽い(はず)なので、それを覆すほどの効果があるのかはちょっとわかりません。CompとExpertで悩む人は結構多いのではないでしょうか。

それはそれとして、次はSportとEliteを比較してみます。パーツのグレード差の他にフォークの素材が変わっています。Eliteはカーボンが使われているため、乗り心地が向上しているのは間違いありません。

アルミフォークがカーボンフォークになって約1万円アップです。正直悩ましいところですが、ある程度距離を走るのならSportよりEliteの方が良いと思います。

次にSportとCompを比較してみます。
Compより上のグレードには、Eliteまでのモデルには無いバーエンドバーが採用されています。これがあると長距離ライドの際にハンドルを持つ場所を変え(=姿勢を変え)ることで疲労を軽減することができます。

こういったパーツは後から追加すると割高になるので、最初から追加しておいたほうが結果的に安く上がることが多いです。また、フロントのギアがダブルなのかトリプルなのかといった違いがありますが、ダブル以外使ったことが無いので差がわかりません。なので割愛させていただきます。

他に、
Comp以上のモデルには4段階に角度を調節できるステムが付いているため、乗車姿勢を比較的自由に変えることができます。

ちなみにステムというのはハンドルを支える部品で、自転車に乗ったときの前傾姿勢の角度を調節することができる部品です。通常は上向きか下向きかという2段階しか無いのですが、Specializedの場合はシムを交換する事で2度刻みで角度を変更できるという面白い仕組みを採用していて、4段階角度を変えることができます。

友人の予算はトータルで8万ほどということだったので、Specializedの場合はSport一択になると思いますが、個人的に一番コストパフォーマンスが高いのはCompではないかと思います。最初の1台なのでSportでも良いとは思いますが、後々のことを考えるとCompをお勧めしたいところです。

このへんでSpecialized編については終わりにしようかと思います。また気が向いたら別のメーカーのクロスバイクについて調べるかもしれません。向かなかったら書かないと思いますけどw

長々と読んでいただいてありがとうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿