2012年10月13日土曜日

野反湖ライド(2日目)


この日は7時くらいに起床。前日の酒が多少残っている感じがありましたが、二度寝したり朝風呂入ったり朝食食べたりしているうちにほぼ抜けていました。


朝食

そろそろ用意するか…と思い始めた頃、荒川を北上してくるくま先輩とKから「パンクしたので30分ほど遅れる」との連絡があったので3度寝。出発地点が近いとゆっくりできていいですね。

9時頃に熊谷ロイヤルホテルすずきを出発。BB先輩とチャミ山と合流し、ほどなくしてくま先輩とKも到着しました。荒川は向かい風が凄かったらしく、Kはこの時点で結構消耗していました。サドル位置が若干高かったということもあって、右膝裏に痛みが出ていたようです。そのため、この日はゆっくりめのペースで進みました。自分も初日の走行で出た左膝の痛みが軽く残っていたのでありがたかったです。



昼食

熊谷を出たのが9時30分頃で、宿に着いたのは16時20分ごろでした。宿に向かう長野街道(結構アップダウンがある山道)は足を痛めたKにはきつかったらしく、到着が遅れたためくま先輩が迎えに行っていました。特に事故などは無かったらしく、ほどなくして2人とも戻って来て安心しました。

Kを迎えに行くくま先輩

この日の宿は小野上温泉 旅館きくむらでした。自転車は旅館の脇の倉庫に停めさせていただきました。屋根があるのはありがたいですね。

倉庫に置かれた自転車たち

部屋に落ち着いた後、近くにある温泉センターへ。風呂上りに1本飲みましたが、美味しかったのは最初だけで、すぐに薄くて不味いなと思いました。前日に濃いビールばかり飲んでいたので舌が贅沢になってきてしまったようです。

まずかった

旅館に戻ったら夕飯の時間です。トラディッショナルな旅館飯は久々でとても美味しかったです。一緒に頼んだ地酒は辛口だけど芳醇な香りがしました。個人的にはもう少しすっきりした飲み心地の方が好きなのですが、十分美味しかったです。

夕食

夕食後、追加オーダーした酒を部屋に持ち帰って飲みの続き。うだうだしていたらいつの間にか寝ていました。12時くらいに起きて、宿の温泉に入ってレーパンとヘルメットインナーを手洗い。きくむらには洗濯機が無く、近くにコインランドリーも無いそうです。これだけが唯一の減点ポイントでした。部屋に戻って、洗ったものを干してもう一度寝たのでした。

2012年10月12日金曜日

野反湖ライド(初日)


12~14日は野反湖までロングライド(正確にはミドルライド×3かな?)に行ってきました。同行者はおなじみのくま先輩、BB先輩、Kに加えて今回はじめて一緒に走るチャミ山(こいつはサークルの後輩)の4人でした。

野反湖は群馬県の北西、長野県との県境に位置するダム湖で、標高1,550mに位置しています。そこまでのヒルクライムが今回のロングライドの目的でした。ここ数年、大学サークルOBで自転車に乗る連中は毎年行っているそうです。自分は今年が初参加でしたが、心が折れた山中湖ライドよりもキツイ斜度の坂が続くという話を聞いて、楽しみ半分不安半分といった心境でした。

13日に各自自宅から群馬県渋川市の旅館まで自走して宿泊、14日に野反湖に行くという旅程でしたが、他3人に比べて走力が劣る自分とチャミ山には熊谷まで輪行してくるべし、という指示が出ていました。帰りの電車の時間に余裕が無いため、ヒルクライムで潰れないよう無理をさせたくなかったようです。

自分としても自宅から渋川まで130km以上走った翌日に1,000m超えのヒルクライム、というのは避けたかったのでありがたい配慮でしたが、12日に有給を取得していたので熊谷に前乗りすることにしました。

当日は11時30分に家を出て、熊谷には17時くらいに着いたのですが、さすがに10月も半ばとなると晴れていても肌寒くなりますね。到着間際はかなり身体が冷えてしまっていました。


お昼に食べた台湾ラーメンと麻婆飯


熊谷駅


この日お世話になった熊谷ロイヤルホテルすずき

熊谷ロイヤルホテルすずきさんは有難いことに自転車の室内持込がOKでした。しかも有料ではありますが洗濯機と乾燥機を使わせてもらえる(洗剤はサービスしてもらえます)ので、ローディーの中継ホテルとしては申し分ない宿だと思います。風呂で冷えた身体を温めて人心地ついた後、レーパンとジャージ、ヘルメットインナーを洗濯させてもらいました。


室内に持ち込んだRFA5


洗濯中…

持ってきていた私服に着替えた後、事前に調べておいたShotBar toranoanaへ。軽く一杯と軽食でも、というつもりでしたがマスターと常連客との会話が楽しすぎて19時30分から23時までずっと飲んでました。


ShotBar toranoana


シメイ トリプル(ホワイト)


パウエルクワック


ロシュフォール10。巨峰はサービスでいただきました。


ストラッフェ ヘンドリック 


パスタ



モアネット


アヘル


帰るときにお土産でいただいたバナナ。おいしかったです。

ちょっと帰り道が怪しかったものの、無事ホテルに戻ってクッキーを購入。翌日の補給食用です。


熊谷で買った神戸のクッキー

部屋に戻ってもっかい風呂入って泥のように就寝。軽く一杯…の予定だったのですが、それにしてもtoranoanaは当たりでした。熊谷に泊まる時はまた行きたいところです。

2012年10月10日水曜日

インナーグローブ購入


今夜は雨だったので夜練はDNS。録りためたアニメを消化していました。明日も雨らしいので走るのは無理そうですが、こういうとき用にローラー台が欲しいです。

今週は月火と夜練に出たのですが、火曜が寒くて手が軽くかじかんでしまいました。10kmほど走るとさすがに温まってきましたが、この先どんどん寒くなるので辛くなりますね。しかし、自分はkabutoの指貫グローブしか持っていません。これで冬を乗り切ることはできないと思います。

そんなわけで、パールイズミのインナーグローブを買ってみました。これとKabutoの指貫グローブを重ね着するつもりです。まだフルフィンガーグローブは早いかな…という判断なのですが、すぐ寒くなるでしょうし、この併用はそんなに長い間使うことにはならないでしょう。たぶん。

2012年10月6日土曜日

ON THE ROADつくば店 ロードバイク走行会"中級編"


ON THE ROADつくば店の走行会"中級編"に参加してきました。予定では6時半に家を出る予定でしたが、思ったより寒かったのでウォームアップとしてテレビ体操(録画)で身体を温めてから出発。確か50分くらいでした。

予定より遅い出発になりましたが、元々余裕をみて設定した時間だったので時間ちょうどくらいに到着。つくば店は駐車場が広く、ウッドデッキにテーブルが置いてあって開放的な印象を受けました。郊外にあるから土地を広く活用できているのでしょう。


OTRつくば店

集合時間が近づくにつれて人が集まり、最終的に11~12人くらいになりました。当然のことながら皆さんTREKなので、ちょっと肩身が狭い感じです。



TREK、TREK、TREK、TREK、ANCHOR…w


初参加だったのは自分だけだったので、スタッフの方に促されて軽く自己紹介してから出発。向かう先は常総市との市境にある小貝川沿いの道です。小貝川スポーツ公園のあたりに4km間隔で橋が架かっており、片方の橋を渡りきったところに公園があるという周回練習にはもってこいのロケーションでした。

公園までは30km/hほどで巡航し、周回コースに出てからは35km/h帯でのローテーション練習になりました。正直、自分的にはギリギリの速度でした。ちゃんとトレインに乗れていればいいのですが、ローテに慣れていないためたびたび中切れを起こしてしまい、追いつくために足を使ってまた中切れして…の繰り返し。トレインに戻るまでの1mはメチャクチャ遠く感じますね。

結局、1週半したあたりで脱落。先頭集団の3人を見送ってしまいました。遠ざかる集団の中にフラットペダルの人がいたのですが、どうやったらフラペで35km/hも出せるんだ…。

帰りは4kmのストレートを使ったミニレースを行うことになりました。最初に走り出したフラットペダルの方の後ろに付いて走っていたのですが、すぐに先行集団にいた方が猛烈な勢いで逃げを打っていました。それを追うフラットペダルさん(と、引いてもらう自分)でしたが、3週した疲れが出たのかフラペさんの速度が伸びません。

その横をパスしていくスタッフの方がいたので、後ろについて行くことに。本当はもう少し後で追いたかったのですが、なにぶん4kmなんてあっという間です。追いつけなくなりそうだったので乗っけてもらうことにしました。

そのまま走っていると先頭へ行け、のハンドサイン。初参加の走行会で先頭交代拒否なんてできりるほどの度胸は無いので、素直に先頭交代しました。が、その後自分の速度が伸びなくなったことを見たスタッフの方が飛び出し、先行した方をパス。そのままスタッフさんが一位になりました。

自分はなんとか2位になりたかったのですが、残り距離も無かったので3着ゴール(距離があったとしても抜けたとは思わないですけど)。なんか体よく発射台にされた感じですが、こういう走り方も楽しいですね。

その後、OTRつくば店に帰り、クリアランスセールで半額になっていた夏用長袖ジャージを購入。あとクロスバイク購入を検討している友人にあげるリアライトを買って帰りました。帰りは結構ヘロヘロでしたけどw

購入したジャージ

この日はOTRまで往復40kmで、走行会が50kmくらい走りました。楽しい走行会だったので、また参加しようと思います。

2012年10月5日金曜日

10月の予定


今月は結構忙しい感じ。列挙していくと…。

◆6日
・朝
ON TH ROADつくば店の「ロードバイク走行会 ”中級編”」に参加。
8時集合/11時頃解散予定。
自宅からだと20kmちょいなので、6時に起きて30分に出れば間に合う感じ。
行くのは初めてなので迷わないようにしたい。

・昼
OTRから帰ってきて汗を流したら大阪へ向かう。
15時40分発ののぞみで新大阪へ。18時16分到着予定。

・夜
知り合いと落ち合って呑む。
ユニゾ大阪淀屋橋に宿泊。


◆7日
・昼~夜
応援しているアーティストのライブに参加。

・夜
ライブに来た友人たちと飲む。
21時20分ののぞみで東京へ。23時40分着予定。


◆8日
・朝
ON THE ROAD守谷店の「ロード練習会」に参加。
8時スタートなので7時20分までには家を出る。
ミディアムじゃない方には始めて参加するので少し緊張する。
ただ、トライアスロン練習会が同時間帯に別の場所で開催されているのでTTバイクの方々はいなさそう。少し気が楽。

・昼~夜
未定。
熊澤酒造のオクトーバーフェスト2012に行くかも。
「魔法少女まどか☆マギカ」は見たことがないので劇場版を見に行ってもいいかもしれない。


◆12日
有給取得。
野反湖ライド前日なのでゆっくりしようと思っていた。
でも折角なので熊谷まで走ることに。熊谷の宿(熊谷ロイヤルホテルすずき)を確保済。
ホテルで自転車を保管してくれるか要確認。当日でもキャンセル料がかからないので気が楽。
東松山市が近いので、こ~ぢ倶楽部に参加してもいいかもしれない。倶楽部参加と自走で迷い中。
こ~ぢ倶楽部の開始時間が9時からになっていたので参加しやすくなった。ありがたい。
しかし開始時間が遅くなったことで輪行する時間帯が出勤ラッシュとモロ被り。悩ましい。


◆13日
野反湖ライドの日。
くま先輩たちと熊谷で合流。
この日どこまで走るのか、どこに泊まるのか何も聞いていないので不安。
荷物をどうするかも悩ましい。ルートなどの連絡待ち。


◆14日
野反湖までの獲得標高は1,200mほどらしいけど、終盤平均7%の坂が10kmも続くらしい。
体力がもたないだろうという判断から、後半の長野原草津口まで輪行する予定。
野反湖の光景はすごい綺麗らしいのでデジ一眼を持って行きたいが、荷物は極力減らしたい。悩ましい。

・夜
渋谷のAcid Panda Cafeで友人のイベントがある。
早めに帰ってこれたら参加したい。


◆20日
宇都宮で開催されるジャパンカップへ。
行きは自走かも。くま先輩に確認する。
この日はクリテリウムを観戦する。
宇都宮に宿泊。宿は確保済み。


◆21日
引き続きジャパンカップ観戦。
行きが自走だったら帰りも自走。


◆27日
特に無し。


◆28日
・朝
OTR守谷店のロード練習会か、シクル・マーモットの走行会のどちらかに参加。

・昼~夜
特に無し。


こんな感じで今月は週末だけで結構走れそうな気がします。
イベントも多いので楽しみ。

2012年10月4日木曜日

欲しい物


・セカンドバイク
気軽に使えるセカンドバイクが欲しいです。モールトンとは言わないけど、Bromptonあたりでしょうか。クロスバイクでもいいけど、安くて地味なクロモリロードも良いですね。フレームオーダーに手を出してみたい気もする昨今です。


・夏用長袖ジャージ
え、今夏用?って思われるかもしれませんが、秋口(ちょうど今くらい)の気候だったらちょうどいいんじゃないかなーとか思っています。サイクルウェアは基本的に重ね着で温度調節するらしいので、あった方が微調整が効くんじゃないかーと思っています。今だったら安く買えるんじゃないかという目論見もありますw

・アイウェア
今使っている眼鏡はスポーツ用ではないため、レンズが小さくて上方視界が狭いです。これだと首を少し持ち上げないと前方を完全に見ることができません。2~30kmとかであればまだしも、100kmとか走るとさすがに身体への負担が無視できなくなってきます。

実際、少し前にRudyのExeption(だったかな?)を購入したくま先輩曰く、ロングライド時の首肩まわりの負担が軽減されたそうです。前回一緒に走ったときに試着させてもらいましたが上方視界が広いこと広いこと。前に御徒町のオードビーに行った時、見積を出してもらったのですが、本体2万にレンズ3万という価格だったので、買わずにそのままになっていたんですよね。そのうち欲しいなぁ…。

・ローラー台
最近夜練に行こうと思っても雨でDNSになることが多いため、屋内でも走れるようにしたいのです。フローティング構造を持った3本ローラー(EliteのE-MOTIONだったかな?)が乗りやすいらしい。アニメ消化の際も動けるからこれはいいですね…。ただE-MOTION自体定価が10万を超えており、騒音を防ぐためのトレーニングマット(約1万)と前輪を固定するスペーサー(こちらは2~3千くらい)も必要になるのでなかなか手が出ません。

E-MOTION

・GPSサイコン
今は走行データをiphoneのcyclemeterというアプリで管理しているのですが、バッテリーが異常に減ってしまいます。また、そろそろ心拍数を使った運動強度の管理も行いたいので、GarminのEdge800Jが欲しいんですよね。これは定価で6万円ほど。こちらもそう簡単には手が出ないお値段です。

Edge800J

どれもwiggleなどの海外通販を使えばだいぶ安く買えるのですが、馴染みのショップで買えるならそこで買いたいという気持ちも強いので難しいところです。ジャージは6日にON THE ROAD つくば店の走行会に参加する予定(つくば店は行くのはじめて)なので、そこで売っていれば買っちゃいたいと思います。ルディはアフターサービスとか考えるとオードビーのような専門店で買いたいですね。また、Edge800Jはシクル・マーモットで扱っていますし…。E-MOTIONについてはシクル・マーモットにもOTRにも聞いていないので、もし両店で取り扱いが無ければ海外通販を見てみようかと思います。AMAZONだと7万台のようなのでそっちで買うのもアリかもしれません。


海外通販についてまとめてくれているページ

2012年10月3日水曜日

フレームとコンポとBianchi C2C系ロードバイク


先日Bromptonを購入した友人(クロス購入を考えている友人とは別人)が、先日のクロスバイクについてのエントリのようにBianchiのロードバイク(C2C系)について比較してみて欲しい言われたので調べてみました。フォールディングバイクを買ったばかりなのですぐ買うわけではないけど…とのことですが、少しでも後押しになればと思っています。

C2C系というのは2008年にBianchiが打ち出したロードバイクカテゴリーの1つで、COAST TO COASTの略称です。その名の通りロングライド向けのバイクがラインナップされており、振動吸収性が高いフレーム設計とマイルドな剛性、長いヘッドチューブ(=高いハンドル位置=乗車姿勢の前傾角度が大きいため身体への負担が少ない)といった特徴を持っています。要するに疲れにくいので長距離走れますよ、というモデルですね。

他にレース向けのB4P [BORN FOR PERFORMANCE]やゴリッゴリの決戦用レース機材のHoC[HORS CATEGORY]の2カテゴリーが存在しています。このあたりのモデルはフレームセットだけで何十万という価格設定なので、おいそれと手が出せません。友人が手を出したとしたら奥さんに怒られてしまうんじゃないかなw

ところで皆さん、フレームというとどんなものを想像します?自分はロードバイクに乗る前はタイヤ以外がフレームなんだろうと漠然と思っていました。そもそもタイヤとホイールの区別すら付いていませんでしたしねw

実際のところは↓の写真のようなものがフレームなのです。


これがフレームです

予想よりシンプル…というか、どこにタイヤ付けるの?という感じですね。ご認識の通り、この状態ではフロントホイールを付けることはできません。じゃあどうするのかというと、フォークというパーツを組み合わせてフロントホイールを付けるのです。


これはフォーク


組み合わせるとこんな感じ

この状態をフレームセットと言います。メーカーカタログでフレームセット:○万円と書いてあるものはこの状態の商品を指しているわけです。当然これだけでは走れないので、シートポスト+サドルやステム+ハンドル、ホイール、タイヤ、チューブ、チェーン、コンポーネントといったパーツを組み付けなければいけません。

ハンドルとかサドルは分かるけど、ステムやシートポスト、コンポーネントって何だよって感じですね。簡単に説明すると、ステムはフォークとハンドルを、シートポストはフレームとサドルを繋ぐパーツのことです。また、コンポーネント(グルッポとも呼ばれます)はいわゆる駆動系パーツ群の総称です。


ステム


シートポスト


コンポーネント(例:シマノDURA-ACE 7900)

今でこそコンポーネント(グルッポ)という名称でまとめてリリースされているパーツ群ですが、昔はパーツごとに様々なメーカーが作成していました。当然組み付けの際に互換性のチェックが必要ですし、メーカーが違うので噛み合せが悪い場合もあったようです。

そこに目を付けた日本のシマノという会社(釣具でも有名ですね)が全部まとめて提供を始めました。この革命的な商材はあっという間に自転車業界を席巻し、多くのパーツメーカーが淘汰されていきました。現在のシェアはシマノとイタリアのカンパニョーロに2分されています。MTB系ではSRAMも一定のシェアを確保していますが、ロードでは前述の2社には遠く及んでいません。

各社のコンポーネントにはいくつかの価格帯(グレード)があります。グレードが上がるごとにパーツ1つ1つの材質や加工精度が上がり、変速性能と軽量化が徹底的に突き詰められていきます。その分高価になっていくので、使用するコンポはスパスパ変速が決まる快感と快適さとのバランスで決定します。

なんでC2C系ではなくコンポの話をしているかというと、Bianchiは同じシリーズのフレームにグレードの異なるシマノのコンポを搭載してバリエーションを増やしているため、コンポについて把握してもらっていると話が早いためです。

シマノからは6つのグレードのコンポが販売されています。
 ・DURA-ACE(7000系/現行7900と7970)
 ・ULTEGRA(6000系/現行6700と6770)
 ・105(5000系/現行5700)
 ・TIAGRA(4000系/現行4600)
 ・SORA(3000系/現行3500)
 ・2300
 ・A050

A050と2300は完全な廉価モデルで、キッズバイクや7万円くらいまでのモデルで使用されています。エントリーモデルは価格を抑えるため、目立たない部分でこのへんのグレードのパーツをしれっと使っていることがあるので購入前にスペック表をよく見ておくといいと思います。

SORAは12万円くらいまでのモデルで使われていることが多いコンポーネントです。コンポーネントの中にはスプロケットと呼ばれる部品(リアギヤのことです)があるのですが、上位モデルと互換性の無い9段変速(2300は8段)であるため、将来的にパーツをグレードアップしていきたいのであれば選ばないほうがよいでしょう。変速の方法も上位モデルとは違うらしいですが、SORAは購入対象として調べたことが無いためわかりません。

TIAGRAは15万円くらいまでのモデルで多く使われています。以前はSORAと同じ9段変速だったのですが、2011年に10段変速化したため、エントリーモデルで爆発的に使われるようになりました。いわゆる新ティアグラってやつですね。最初に購入するロードバイクのコンポとしては非常にコストパフォーマンスが高いと思います。ただ、105が使われたモデルとの価格差が3万円ほどであることが多いため、どうせなら105で…と考える人も多いと思います。自分もRFA5を購入するときに結構迷いました。

105はレースに出るなら最低このあたりを…と言われるグレードで、25万円くらいまでのバイクでよく使用されています。いきなり価格が跳ね上がっているのは、このクラスからカーボンフレームに搭載されはじめるためです。個人的にはブレーキは最低でも105を搭載した方がいいと思っています(なのでRFA5も105モデルにしました)。ちなみにブラックがあるのは105だけなので、フレームの色と合わせるために105を使っている人もいるのではないかと思います。


ULTEGRAはシマノのセカンドグレードのコンポです。このULTEGRAからワイヤーを引っぱって機械的にギヤを変えるのではなく、モーターを使って変速する電動モデル(6770系)が登場しています。モーターとバッテリーの分重くなっているため、どんなメリットがあるのかと思っていました。くま先輩に聞いたところ、限界まで疲れていてもボタンを押せば変速してくれる安心感と、自分の好きな場所に変速ボタンを設置できるというのがメリットなのだそうです。高級フレームを使った30~40万円くらいのモデルに搭載されていることが多いようです。

DURA-ACEはシマノのコンポのトップグレードで、多くのローディーがいつかはDURA、と憧れる存在です。現在は7000系ですが、更に進化した9000系(世界初の11段変速)の発売が今冬に控えています。ロードレースに出場するプロが使用しているモデルで、50万円以上のモデルで使用されています。メーカー旗艦モデルだと100万円を越えているものもあるようです。

で、話はBianchiのC2Cカテゴリーに戻ります。このカテゴリーでは以下の3シリーズ・7バリエーションがラインナップされています。
 ・VIA NIRONE 7(SORA, TIAGRA, 105/TIA)
 ・IMPLUSO(105, ULTEGRA)
 ・INFINITO(105, ULTEGRA)

◆VIA NIRONE 7シリーズ比較
・VIA NIRONE 7 SORA→TIAGRA
コンポがTIAGRAになっていること、それに伴いKMCというメーカーのチェーンが9速用のX9から10速用のX10になっています。KMCのX10はTIAGRAのチェーン(CN-4601)よりも品質が良いので採用されたのでしょう。また、ペダルがVP-189A(フラットペダル)からLook KEO EASY(ビンディングペダル)に変わっています。Keo Easyはビンディングペダルではありますが、シューズを固定する力が軽いため、簡単にクリートをキャッチすることができます。転びそうになったときもすぐ外れるので、初めてのビンディングに適したモデルだと思います。価格差は2万円ほどですが、値段分ののパフォーマンス向上は見込めると思います。


Look KEO EASY

・VIA NIRONE 7 TIAGRA→105/TIA
105とTIAGRAのハイブリッドモデルということですが、シフターとリアディレイラーしか105になっていないのでほとんどTIAGRAモデルのままです。しかもクランクセットがFSAのOMEGA COMPACT 50/34Tが使われているんですよね…。他社製クランクだと変速性能が落ちてしまうため、変速性能に限って言えばTIAGRAモデルより下なのではないでしょうか。


シフター(105)


リアディレイラー(105)


クランクセット

なぜこんなデグレードをしたのか?その理由は以下の変更点によって見えてきます。
 ・シートポスト:RC SP-968G→RC Sp 976G
 ・ホイール:???→Shimano WH-R501A
 ・フレーム:フルアルミ→カーボンバック(シートステイとチェーンステイがカーボン製)
 ・タイヤ:Hutchinson NITRO→Hutchinson EQUINOX

タイヤとシートポストは初期パーツとして組み込まれる(=買い換える際の選択肢に挙がらない)グレードであるためか、Webで調べてみてもあまり情報がありません。恐らく良くなっているんだろうなぁとは思いますが、具体的にどう良くなっているのかまではちょっと掴めません。

TIAGRAモデルのホイールはハブこそシマノのものを使用しているようですが、ホイール名が公表されていないためノーブランド製なのでしょうか。これに対して105/TIAモデルではシマノのWH-R501Aを使用しています。

これらの変更点(タイヤ、ホイール、シートポスト、カーボンバック化)はどれも乗り心地に大きく関与するパーツです。これらのパーツが良くなっているということから、価格を抑えつつ(変速性能を犠牲にしても)乗り味を良くしたいという設計思想が伝わってきます。個人的に変速性能は重要だと考えているので、3万5千円も追加してこのモデルを購入する気にはなりませんが、乗り心地を求める人なら買いかもしれませんね。

◆IMPLUSOシリーズ比較
・IMPLUSO 105→ULTEGRA
105モデルはちゃんとフル105なのですが、ULTEGRAはクランクセットがFSAのGOSSAMER MEGAEXO COMPACT 50/34Tです。しかもスプロケが105のまま変わっていません。シフターやディレイラー、ブレーキはULTEGRAになっていますが、これはULT/105モデルと言うべきなのでは…?

それはともかく、コンポ変更以外の変更点はペダルが付属していないことくらいしかありません。このランクのバイクを買う人なら好みのペダルがあるだろうからそれを使ってね、ということなのでしょう。この点は理解できます。単純にコンポを入れ替えたモデルなのですが、グレードアップは部分的なものに留まっています。しかもサードパーティーのクランクセットを使っているせいで折角のグレードアップが台無しになっている感すら漂っています。こんなに無理やりTIAGLAを使わせようとしなくてもいいんじゃないでしょうか。ただ、1万2千円の上積みでいくつかのパーツがULTEGRAになるのは確かに得なんですよね。この点をメリットとして捉え、かつゆくゆくはクランクセットを交換することを呑めるのであれば買っても良いモデルだと思います。

◆INFINITOシリーズ比較
・INFINITO 105→ULTEGRA
価格差が7万円以上あるだけあって、INFINITOのULTEGRAモデルはちゃんとコンポ一式がULTEGRAになっています。コンポの変更以外ではタイヤがMavicのAKSIUM 012 WTSからKSYRIUM EQUIPEになっていることと、タイヤがMavicのBLACK TIREからHutchinsonのFUSION 3になっていることが挙げられます。素直なアップグレードが行われているため、あまり書くことがないですw

もし自分がこの中でどれか1つ選べと言われたら、IMPLUSO 105を選ぶと思います。価格と性能のバランスが取れているし、カーボンでは無いので扱いがデリケートではないし、コンポを少しづつ良くしていく楽しみもあるし、もっといいのを買えばよかったーというセカンドバイク欲しい熱も高まるしw

最初の1台としては楽しみどころを多く持っているコストパフォーマンスが一番高いモデルではないかと思います。今乗ってるRFA5と同じくらいのポジションに位置するモデルだから、ってのもあると思いますけどw